マサキの部屋

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特捜ロボ ジャンパーソン 第19話「怪盗!電送魔女」について

第19話「怪盗!電送魔女」

1993年6月6日 脚本:増田貴彦 監督:小西通雄

謎の怪盗パンサー・レディは電送装置を使って宝石展からブルーダイヤを盗み出した。それはSS-Nが電送装置を使ってバイオ兵士達を国の中枢に送り込み、ジャックする計画の一端であり、盗まれたブルーダイヤは電送装置のエネルギー源だった。パンサー・レディが次に狙う場所を割り出したジャンパーソンはそこで待ち構える。だがパンサー・レディは電送装置の端末でジャンパーソンの内部に入り込んだ!!

怪盗!電送魔女

怪盗!電送魔女

  • メディア: Prime Video
 

 

前回、「悪を倒せ!」というトラウマを克服したジャンパーソンが今度は人間のトラウマを克服させるという姿が描かれる。ストーリーの軸はパンサー・レディとジャンパーソンの攻防だが、それと並行して描かれるのが、パンサー・レディを追うゲストキャラの関町刑事のドラマである。

関町刑事はかつて警視庁一の射撃の名手であったが、過去の事件で人質となった少女・里美を謝って狙撃し、歩行困難という後遺症を負わせてしまい、そのトラウマから銃を撃つことができなくなった。それを知ったジャンパーソンは我が身を顧みず、パンサー・レディとの攻防の中で関町刑事のトラウマを解消させようとする。

関町刑事の出番はかなり多く、今回の実質的に主人公と言える。

また、関町刑事には高瀬という"相棒"の刑事がいる。

前回の前後編から登場した、かおるは今回もジャンパーソンのメンテナンスを行い、博士兼ヒロインとしてジャンパーソンの身を案じる姿が描かれる。これから、かおるの存在が徐々に番組に溶け込んでいくようになる。

今回の敵パンサー・レディは電送スーツに身を包み、武器である爪、ムチ、尻尾を駆使して人間を簡単に倒すことができる。また、動きもかなり俊敏である。

そんなパンサー・レディの正体は石黒小夜子(27歳!)という帝都大の物理学部講師で、物質電送理論の権威だった。

パンサー・レディは首領の麗子様に気に入られてるようで、部下としても特別扱いされている。それはラストでもそれは貫かれた。

 

トラウマを克服したジャンパーソン

関町刑事と高瀬刑事の目の前で、パンサー・レディはジャンパーソンの胸部に電送装置の端末をつけて内部に侵入。ジャンパーソンの内部のメカを攻撃。このまま攻撃を受け続ければ、ジャンパーソンは破壊されてしまう。ジャンパーソンがこのピンチから脱する方法は、胸部の電送装置の端末を取り外すことだった。そうすることによってパンサー・レディを内部から引きずり出せるが、今のジャンパーソンには自力でそれをできない。

高瀬刑事は射撃の名手だった関町刑事にジャンパーソンの胸部に付けられた端末を銃で撃ち落とすように頼むが、関町刑事は里美を誤って撃ってしまった記憶がよぎり、撃つことができない。

たまりかねたジャンパーソンはスカイジイカーを呼び、バルカン砲で自らを射撃。強引に端末を撃ち落としてパンサー・レディを内部から引きずり出した。しかし、ジャンパーソンのダメージは大きく、パンサー・レディを逃してしまう。

リターンマッチ、ジャンパーソンは自らが愛用するジャンデジックを関町刑事に託す。それは同じ悪と戦うものとして関町刑事を経ち直らせるためだった。

そんな関町刑事は定期的に里美のリハビリ施設を訪れており、両者には交流がある。元々、関町刑事が里美を誤射してしまったのは、人質の里美が銃を携えた犯人に対抗したためであり、関町刑事が犯人に向けて発砲しなければ、里美に生命の危険があるという、極めて難しい状況下での発砲であった。そういったこともあってか、里美は関町刑事を恨んではおらず、むしろ、立ち直って欲しいと願っていた。

自分を責めて銃を撃たなくなった関町刑事と、自分の足で歩こうと懸命にリハビリに励む里美。この二人の対比を見守るのが、相棒の高瀬刑事であった。

ジャンパーソンは正義のために戦うだけでなく、人間の感情にも寄り添うことができるようになった。これは劇中で特に言及されてはいなかったが、ジャンパーソンは自らのトラウマを克服したからこそ、関町刑事のトラウマを解消させたかったのだろう。

ジャンパーソンの過去と新レギュラーかおるの登場という怒涛の新展開が行われた前話から、本作で通常の1話完結に戻ったものの、ジャンパーソンの新たな一面が垣間見れる一本であった。

ゲスト

関町刑事・・・石田圭祐

高瀬刑事・・・小山力也

パンサー・レディ=石黒小夜子・・・村上聡美

里美・・・飛田恵里

 

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