マサキの部屋

特撮・ドラマ・映画その他もろもろについて語ります

特捜ロボ ジャンパーソン 第17、18話について

※今回は前後編のため、2話まとめて語りたい。

第17話「初公開JP基地」

第18時「JP誕生秘話!!」

1993年5月23、30日 脚本:宮下隼一 監督:ミツ村鐵治

国連研究員・三枝かおるが来日。だがその道中、国際兵器マフィア・ジェフ権藤の一味が襲撃。そこにジャンパーソンが駆けつけ、一味を鎮圧するが、ジャンパーソンはまた謎の声に襲われる。そう、かおるはジャンパーソンの謎の声を解明するために来日したのだった。

権藤とかおるの経緯を知った帯刀は、かおるとジャンパーソンの関係を睨み、襲撃に失敗した権藤を利用。ジャンパーソンの謎を暴くと同時に抹殺を計画、恐ろしい罠を張り巡らせた!!

初公開JP基地

初公開JP基地

  • 発売日: 2017/01/20
  • メディア: Prime Video
 
JP誕生秘話!!

JP誕生秘話!!

  • 発売日: 2017/01/20
  • メディア: Prime Video
 

緑のジャンパーソン=プロトタイプMX-A1。ジャンパーソンと比べると過剰装備である。

今回は前後編で、ついに番組の序盤の肝=ジャンパーソンの謎が明かされる。それに伴って新レギュラー・三枝かおると弟・周平が登場。特にかおるは、やっと登場した番組のヒロイン兼博士のポジションで、ジャンパーソンのメンテナンスを行うと同時に精神的支柱でもある。

それまでのジャンパーソンは"一匹狼"だったが、かおる、周平という仲間に囲まれたことにより、人間味が増していくことになる。また、ジャンパーソン基地も登場し、ジャンパーソンは人間味だけで無く、ヒーロー味も増していく。

そして今回の敵は帯刀。ジャンパーソンとかおるの関係に勘付き、ジェフ権藤を利用してそれを暴こうとする。また、今回はジャンパーソンの謎が明かされるということからか、帯刀だけでなく、出番は少ないがジョージ真壁、綾小路麗子も登場!各組織の動きも並行して描かれた。

ジャンパーソンの謎を説くキーとなるのが、第15話から悩まされる「悪を倒せ」という謎の声。ジャンパーソンはその声が頭の中をリフレインすると、正義の名の下に悪を徹底的に破壊しろと命令される。ジャンパーソンは必死に自分を保っていたが、その声は徐々に強くなっていった。

ジャンパーソンの声の謎を説くために来日したかおるは国連研究員であり、ロボット工学の若き天才で、平和利用のための超高性能のロボットの開発プロジェクトの一員だった。つまり、かおるはかなりの重要人物であり、だから兵器マフィアの権藤に目をつけられていた。

そんなかおるは3年前に警視庁科学装備開発班の助手として在籍していた。

そう、警視庁科学装備開発班・・・、これがジャンパーソンの誕生の秘密なのだ。

ジャンパーソンは元々3年前にかおるの在籍する警視庁科学装備開発班によって開発された、MX-A1というロボットだったのだ。しかし、プロタイプジャンパーソン=MX-A1の思考は過剰な正義感によって突き動かされ、テストの際にはロボット達を情け容赦無く破壊した。警視庁はMX-A1を危険と判断し、MX-A1も破棄されることになった。

だが、かおるによって人工知能とボディに手が加えられ、MX-A1はジャンパーソンとして生まれ変わったのだ。

ジャンパーソンは生まれ変わったはずだったが帯刀、ネオギルド、SS-Nとの激闘の中で、抑制されたはずのMX-A1の思考がトラウマとして蘇り、「悪を倒せ!」と指令していたのであった。

そんなジャンパーソンは第15話でエンジェルに言った。

ジャンパーソン「エンジェル、私も決して祝福されて生まれてきたわけではなかった。お前と同様、忌まわしい生い立ちを持つ。しかし、それを自らの意思で断ち切った。どう生まれたかが問題ではない。どう生きてくかが重要なんだ。」

これは自身が、MX-A1であったことを踏まえてのセリフだろう。悪のロボットが自らの生き方に葛藤するテーマが続き、そして今回、主役であるジャンパーソンの境遇を明かすことで、そのテーマの流れを盛大に締めくくった。

それにMX-A1の過剰な正義の声は、現代社会が抱える問題と通じるものがある。そう、現代社会は悪と認識されてしまうと徹底的に攻撃を受ける。

MX-A1は寛容性を手に入れることでジャンパーソンとしてよみがった。我々は寛容性の欠けた現代社会で生きなければならないというのはなかなか苦しい。

 

「朝焼けのララバイ」 作詞:山川啓介 作曲:浜圭介 編曲:若草恵 歌:大矢晋

あいつも夢を  見るのだろうか  誰かを愛して  いるのだろうか

これは番組のエンディング「朝焼けのララバイ」の歌い出しの歌詞だが、前述の通り本作以降、ジャンパーソンは人間味を増し、「朝焼けのララバイ」に相応しいキャラクターとなっていく。

かおるの登場によってジャンパーソンは大きなバックアップを手に入れたが、それはまだ序章に過ぎず、後に番組の路線変更の象徴ともいうべきキャラが登場し、「特捜ロボ ジャンパーソン」はまた一段と盛り上がりを見せていく。

ゲスト

ジェフ権藤・・・阪本良介