マサキの部屋

特撮・ドラマ・映画その他もろもろについて語ります

特警ウインスペクター第38話に学ぶ人生論

今回はいつの間にか、シリーズ化した人生論についてである。だが今回はタイトルの通り、以前語った「特警ウインスペクター」第38話「選ばれた男」についての追記的な内容となってしまうが、ご容赦願いたい。

「選ばれた男」を扱ってからほぼ1年経つ。だからこそ、より深く掘り下げた内容になると思うので、今回も積極的に語っていきたい。

まず、「選ばれた男」の内容をざっとおさらいすると、日本の影の黒幕達が日本にとって役立たずな人間の抹殺を計画し、その抹殺の対象とされたのが、うだつの上がらないサラリーマン・松下(演:吉田淳氏)だった。

特撮番組とは思えない、非常に"世にも奇妙な"的な内容である。ちなみに「選ばれた男」の脚本・扇澤延男氏は「世にも奇妙な物語」の脚本を数本担当している。

抹殺の対象とされた松下は気が弱く、どこか抜けている人物であるが、決して悪い人間ではない。そんな松下は食うために仕方なく、自分に向いていないことを承知の上でセールスマンをしている。

だが、学生の頃から冴えない松下はクラスの女子はおろか、教師からも相手にされていなかった。

松下「僕なんて、いてもいなくてもいい人間だったんだ。」

特警ウインスペクター 第38話「選ばれた男」より

色々あって劣等感を抱いていた私は、こういったセリフが非常に刺さってしまった。人生において成功体験を積めなければ、自己肯定感を持つことは出来やしない。そして、自分の居場所が確立出来ずに劣等感を抱え、アイデンティティが路頭に迷うことになる。

f:id:masakips:20200228173208j:image

人間は誰かに必要とされたい生き物である、特に自己肯定感が低ければ、その傾向は強いだろう。

だめな奴だと決めつけられた

「愛をくれよ」福山憲三 より

作詞:工藤哲雄/作曲:都志見隆/編曲:藤原いくろう

人には必ず苦手な分野がある。だが、それが社会生活の中で必要なものであるほど、その苦手は苦手では済まず、「ダメなヤツ」という烙印を押されてしまう。そうなると余計に苦手意識を持つようになる。

なんだが最近では、「こういう特徴を持つものヤツはダメ」と決めて掛かるコンテンツが量産されているように思える。確固たる根拠があれば納得できるが、こういった類のものの、上積みだけをすくったコンテンツというのは非常にタチが悪い。

恋愛系の記事がそうであるが、「こういう男は〇〇」と、人のコンプレックスに対して、まるでナイフで突き刺すかのような物言いをしてくる。

でも、人間の人生というのはそんな安っぽいものではない。

確かにミクロな視点で見ればそうかもしれないが、マクロな視点で見れば決してそうではない。

恋愛に限ったことではないが、"できる人"にスポットが当たるのが世の常である。"できる人"というのは全体的に数が少ないから、価値があり評価の対象となるのである。

最近では、「アメトーーク」にて「ザ・ノンフィクション大好き芸人」があったが、言うなれば、「情熱大陸」・「プロフェッショナル」と「ザ・ノンフィクション」とではえらく違う。この世界は"できる人"と"できない人"が共に生きている。それで社会はある意味では成り立っている。

つまり、人生とは「サンサーラ」なのだ。松下に向けて是非、「サンサーラ」を流して欲しい。

そして、ここで松下のセリフを引用したい。

松下「みんな泣いたり、笑ったりしながら、精一杯生きているんだぞ!日本の将来を考えるなら、どうやったらみんなが仲良く生きていけるか、それを考えるのが本当じゃないか!」

特警ウインスペクター 第38話「選ばれた男」より

また、「特警ウインスペクター」に多大なる影響を与えたであろう、東映の刑事ドラマ「特捜最前線」の第29話「プルトニウム爆弾が消えた街」では、松下と同じようなセリフがある。

神代「私は職業柄、いろんな人を見てきました。あの人達が好きです。誰もがその人なりに一生懸命生きてるんです。」

特命課の課長・神代とサラリーマン・松下は立場は違えど、どちらとも言いたいことは同じであろう。

そうなのだ。できる、できないはさて置いて、一生懸命生きればいい。

どんな人間もミクロな視点で見てしまえば、欠点のある人間だろう。しかし、マクロな視点で見れば、その欠点をかき消すほどの魅力があるはずだ(勿論、そうでない人もいる)。

誰かが君を愛してる

誰かが君を信じて

誰かが君を求めてる

「誰かが君を愛してる」宮内タカユキ より

作詞:康珍化 作曲:林哲司

仮面ライダーBLACK RX」のED「誰かが君を愛してる」の歌詞の一部を引用したが、人生とは一部の人間にダメなレッテルを貼られたとしても、しっかりと見てくれる人は決してそのような判断はしない。だからこそ、自分の人生をミクロな視点で見てはいけないのだ。

迷ったり、苦しんだときほど、マクロな視点で自分を見つめよう!!