マサキの部屋

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レインボーマン・ダッシュ4に学ぶ人生論

久しぶりにレインボーマンについて語りたい。今回はレインボーマンダッシュ4に学ぶ人生論だ。

レインボーマンダッシュ4

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ダッシュ4は見た目の通り、草木の化身である。基本的に森の中でその能力を発揮する。松葉を飛ばしたり、木の中に隠れたりというゲリラ戦的要素が強い。そしてダッシュ4はレインボーマンの七つの化身の中で最も登場回数が少ない、"激レアさん"な化身である。それはダッシュ4の能力が低いというわけではなく、作中においてその能力が活かしにくかったのが原因と思われる。

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レインボーマン」は特撮番組である。特撮ヒーローの戦いの魅せ方、つまりプロレスでいう受けの美学でいえば、攻撃を受けづらいフォームというのはあまり歓迎されないのかもしれない(RXのバイオライダーは例外)。蛇変化の術などの攻撃回避の技を持つ、月の化身ダッシュ1も同様に登場回数が低い。

あまり作品の揚げ足をとるようなことはしたくはないが、「レインボーマン」は登場回数の多い化身と少ない化身の差が激しかった。願わくば、七つの超能力をしっかりと堪能したかったが、「レインボーマン」はあくまでストーリー重視な作風であり、主人公のヤマトタケシ=レインボーマンが自らの超能力に頼りきることはない。

(ちなみに、登場回数が多い化身は、空中戦を得意とする黄金の化身ダッシュ5と地中に潜ることのできる土の化身ダッシュ6)

また、基本形態のダッシュ7以外の化身のスーツの状態劣化も考えられ、今回の記事で触れる第38話においてダッシュ4のスーツの右脇付近には破れが確認できる。そういった点からも予算の都合上、第4クールからレインボークロスというダッシュ7のまま、他の化身の能力を使用できる能力が生み出され、他の化身出番をなくす処置が取られたのかもしれない(それでもダッシュ5などの他の化身することはあった)。

身をまかせるという選択

ではここから本題に入りたい。

第38話「A.B.C.Dライン大爆発」のダッシュ4の活躍によって、私は人生において大事なことを学ぶことになる。

第38話は第3クールのモグラート編で、モグラート編は非常に政治色の強い内容である。

レインボーマンによって数々の野望を阻止された死ね死ね団は体制を強化して復活。地底戦車モグラート、日本人になりすました特殊部隊DACを新戦力に加え、日本謀略作戦を展開する。その作戦の方法は外国の貿易船の破壊や政府要人を暗殺することによって、危険な国"日本"のイメージを世界に植え付け、日本を外交面で孤立させることだった。日本人に恨みを持つ死ね死ね団の、M作戦に続く非常にリアルな作戦が描かれる。昨今の世界政治のニュースを見ていると、モグラート編においての死ね死ね団の作戦はかなりの実害性があり、恐ろしいことが分かるだろう。また、こういったデリケートかつリアルな問題を子供番組でしっかりとやりきってしまう「レインボーマン」はやはり凄い(人気が落ちることもなかった)。

第37、38話で死ね死ね団は日本謀略作戦の大詰めとして特殊爆薬スーパーニトロンを日本の首都東京で爆破させることを計画。死ね死ね団はスーパーニトロン爆破テストを兼ねて、レインボーマンを爆破に巻き込んで抹殺することを企む。レインボーマン死ね死ね団に誘い込まれ、スーパーニトロンの爆破に巻き込まれてしまう。

その時、レインボーマンはスーパーニトロンの爆風から身を守るためにダッシュ4に化身。かなりのダメージを負ったが、命だけは助かった。

ヤマトタケシ「あの時俺は、一枚の木の葉になったように何も考えず、何も逆らわず、吹き飛ばされるままに任せてなんとか命はとりとめた。」

レインボーマン 第38話「A.B.C.Dライン大爆発」より

劇中では僅か数秒のシーンであるが、ダッシュ4はかなりの活躍である。しかも、この助かり方が実に「レインボーマン」らしい。

意地悪な見方をすれば、こんなことで爆破から助かるのかという疑問が湧くと思う。だが、事実、レインボーマンはそれで助かったのだ。異論を挟んでいる余地はない!!

レインボーマン=ヤマトタケシはスーパーニトロンの爆風から逃れるために、敢えて何も考えず、何も逆らわず、そのまま吹き飛ばされることで助かった。言い換えると、下手に抵抗したりしたら助からなかったと解釈できる。

何もせずに身をまかせるという選択は単純そうに見えて難しい、さらには奥の深い、ある種の高等技術である。だからこそ、私は身をまかせるという選択が人生において重要なことであると思ったのだ。

 

人生において、今この現在の状況をなんとか打開したい、好転させたいと足掻くことがあるだろう。でもなかなか成果が出ず、その足掻きがいつの間にか悪足掻きのように思えてくる。そうすると、「これは一体何の意味があるのだろうか・・・?」と無力感に襲われる。そしてその無力感は諦めすら導いてしまう。

そんな時こそ、敢えてこの状況を「仕方ない」と一旦は受け入れる、つまり身をまかせる選択を取るのである。

ここで強調したいのはこの選択は足掻くという努力をした前提で成り立つものである。

なぜ、一旦はどうにもならない状況を受け入れるのか?それは無理にその状況を変えようと足掻き続けても、結果は変わらず、下手をすればその状況をより悪化させる可能性すらある。人間は焦る。その焦りが、より悪い結果をもたらす。まさにそんな時こそ、"一旦、身をまかせる"ことで冷静さを取り戻し、自らを立て直すチャンスを生み出すのである。

「トランキーロ、あっせなんよ。」

新日本プロレス 内藤哲也

まさにその通りである。

私が「レインボーマン」でそれを学ぶことができたのは、やはり"ダッシュ4・草木の化身"だからである。草木=植物は動物とは違い、当たり前であるが動くことはない。だが、その生命力は動物すら凌駕している。街路樹に至っては必要とあらば、ガードレールすらその身に取り込んでしまう。それに雑草魂という言葉すら存在するではないか!!

昭和の作品「レインボーマン」が令和を生きる私に人生で大切なことを教えてくれた。

私は決して強い人間ではない。だからこそ、どうにもならない状況に一旦は身をまかせる、受け入れるという選択が必要となるのである。それからどんな小さな希望の兆しでもそれを頼りに這い上がるのだ。

人生は厳しいものだが、決して枯れた大地だけが続いているわけではないし、咲き遅れの蕾もいずれ花開くと信じている。

 

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