マサキの部屋

特撮・ドラマ・映画その他もろもろについて語ります

ロッキー4と男の中の男・高田延彦 BGM 「Training Montage」について

今回は物語ではなく、映画のBGMについて語りたい。まぁ、非常にマニアックな内容の記事となるが、当ブログにたどり着いた方も充分マニアックだと思うので大丈夫だろう。

今回は語りたいのは「ロッキー4/炎の友情(1985)」のBGM「Training Montage」だ。

Training Montage

Training Montage

Training Montage

Training Montage

(二つ目の「Training Montage」は劇中ヴァージョンで、アレンジが違う)

ロッキーシリーズの曲はどれも素晴らしく、人間のモチベーションを上げるものばかりだ。それは曲の魅力もさることながら、主人公ロッキー・バルボアを演じたスタローン氏の屈強な肉体と自らが監督や脚本を手掛けるというストイックさがよりそうさせる。

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画像 ロッキーのオープニングをイメージを元に再現 画面にデカデカとタイトルがスクロールされる様は心が躍る

ロッキーシリーズの第1作は以前、等ブログで語ったことがあり、今後もロッキーシリーズについての記事を投稿していく予定だが、なぜ今回はロッキー4の「Training Montege」というBGMについて語るのかは、単純に今現在、私がこの曲を気に入っているからである。まさに鉄は熱いうちに打てだ。本編についてはまた別の機会でしっかりと語りたい。

「ロッキー4」はロッキーの親友でライバルのアポロが死亡するという、シリーズ的に大きな動きがあるのだが、評価の別れる作品となっている。Wikipediaによると、本作はこれまでのロッキーシリーズの作風と異なり、ストーリー性を削り、ミュージック・ビデオのような演出が評価を下げたのだという。

今回のロッキーの対戦相手はシリーズ最大の強敵ソ連のボクサー・ドラゴ。長身で屈強な肉体に恐るべきパンチ力を兼ね備えている。ドラゴはエキシビションマッチでアポロを完膚なきまで叩きのめし、死亡させる。ロッキーはアポロの仇を討つため、ドラゴの待つソ連に渡る。

本作の担当音楽はロッキーシリーズでおなじみのビル・コンティ氏ではなく、ビンス・ディコーラ氏となっている。つまり、ディコーラ氏によって「Training Montage」という曲が誕生したのだ。

本作において「Training Montage」は非常に印象的な場面で流れる。ロッキーとドラゴ、両者の対戦に向けたトレーニングシーンで流れるのだ。ドラゴは訓練施設で科学的な"効率"の良いトレーニング(ドーピングもあり)を受け、一方のロッキーは雪原を走ったりなど、自然の中でのトーニングである。両者の真逆なスタイルがまるでMVのような演出で交互に映し出される。

また、その後のトレーニングシーンで流れる「Hearts on Fire」もたまらない。

Hearts on Fire

Hearts on Fire

「Hearts on Fire」が終わりに差し掛かり、それにかぶさってBGM「Up the Mountain」がかかる(別々の曲だが、劇中では一つの曲ように繋がれている)。

Up the Mountain

Up the Mountain

ロッキーは雪山に向かって走りだし、厚着のまま、山のてっぺんまで駆け上がる。そこでロッキーは叫ぶ。

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「ドラゴーーーーーーーー!!」

この高揚感が素晴らしい。私は高いところで何かを叫んだり、訴えたりするものが大好きである。

「Training Montage」はロッキーだけではなく、プロレスでも使用されたことがある。

男の中の男、出てこいやー!」

でおなじみの、"最強"こと髙田延彦氏の入場曲として使用されていたのだ。

私はプロレスが好きであるが、まだまだ知らないことがたくさんある。髙田氏といえば"UWF"だが、私はまだ断片的な知識しかない。

髙田氏を知るきっかけとなったのは私が小学生の頃、当時総合格闘技ブームの全盛期、あのPRIDEのテレビ中継であった。当時の私が知っている髙田氏は選手としてではなく、大晦日の男祭りでふんどし一丁で太鼓を叩く、髙田統括本部長であった。私は髙田氏に心酔し、フジテレビの「すぽると!」にてコメンテーターとして出演する髙田氏が見たいがため、ちょくちょく番組をチェックしていたこともある。

その後、CSで髙田氏の選手時代のPRIDEが放送され、私は初めて選手としての髙田氏を知った。

総合格闘技ブーム同時期に、あのハッスル・ポーズで世間を席巻したプロレス団体ハッスルにて、髙田氏は髙田総統として活躍。キャプテンハッスルこと小川直也氏がPRIDEグランプリに出場し、PRIDEのリングでハッスル・ポーズをしていたのが懐かしい。

その後、高田氏は髙田総統の化身、"ザ・エスペランサ"としても一時的にリングに上がったこともある。

その時の入場曲も確か、「Training Montage」であったと思う。

どういった経緯で「Training Montage」が髙田氏の入場曲となったのかは分からないが、髙田氏に「Training Montage」は非常にマッチしている。プロレスを見ていると、見てる側にとって選手の入場曲が選手のアイデンティティとなり、他の入場曲になるのは考えられなくなる。例として、"ストーン・コールド"スティーブ・オースチン氏の入場曲のガラスの割れる音こそが、オースチン氏の存在そのものと言えるよう。それくらい髙田氏にピッタリなのだ。最近では新日本プロレスBlu-rayソフトIWGP列伝(残念ながら入場シーンはカット)を視聴し、新日本に参戦した髙田氏の勇姿をはじめてしっかりと見ることができた。

「Training Montage」は曲調は情熱系ではなく、どこか殺伐とした闘争心を感じる。そう、曲の静かな立ち上がりと、まるで足音のようなに刻まれるリズムは緊張と集中力が入り混じったファイターが試合に向かう姿が想起される。まさに情熱に溢れるトレーニングのその後である。威厳すら感じるのだ。

私は「Training Montage」を聞くと絶対に諦めない男ロッキーとその強敵ドラゴ、"最強"髙田延彦の姿が浮かんでくる。そう、"男の中の男"の存在と威厳を感じる「Training Montage」が私の気を引き締めてくれる。

 

まだスターではなかったスタローン氏は「ロッキー」の脚本を僅か三日で書き上げ、映画会社に持ち込む。映画会社は脚本は採用するが、主演は別のスター俳優を起用するとした。だが、スタローン氏は自らが主演でないとダメだと譲らず、低予算を条件に晴れて「ロッキー 」は制作された。そして「ロッキー 」は大ヒット、アカデミー賞を受賞する。「ロッキー」の大ヒットはロッキーシリーズの誕生であり、それと同時にスタローン氏をスターダムにのし上げた。まさにスタローン氏は三日天下ならぬ、三日で天下を掴んだ男だ。リアル・アメリカン・ドリームを体現する「ロッキー」は本編はもとより、テーマ曲ですら世代を超えて未だに多くの人を情熱と勇気を与えている。

「ロッキー4」という作品については様々な意見があり、シリーズにおいてもイレギュラーな要素はあるが、私にとっては第1作「ロッキー」とはまた違った、特別な思い入れのある作品である。

 

泣き虫 (幻冬舎文庫)

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