マサキの部屋

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ゼニクレージー大抜擢 正義のシンボル コンドールマン

ドコモのCMに大抜擢された怪人ゼニクレージー。実に何十年ぶりの、意外な形で脚光浴びることになった。

今年の初めくらいにそれを知ったのだが、最初聞いた時には何かの冗談だろ?と思った。そのくらい凄いことなのだ。

今回はゼニクレージーついて語ろう!!

そもそもゼニクレージー(演:井上誠吾氏 声:高桐真氏)は「正義のシンボルコンドールマン」に登場する、悪の組織モンスター一族(いちぞく)の怪人である。

まずはゼニクレージーを語る前に「正義のシンボル コンドールマン」について触れておかねばならない。

正義のシンボル コンドールマン

正義のシンボル コンドールマン」は1975(昭和50年)年3日31日〜9月22日、NET系(現・テレビ朝日)系で放送されていた。原作は「月光仮面」でお馴染みの川内康範氏である。当ブログで扱った「愛の戦士 レインボーマン」と「ダイヤモンド・アイ」、そして本作を合わせて川内ヒーロー三部作とされている。本作のみが東映制作となるが、脚本は「愛の戦士 レインボーマン」「ダイヤモンド・アイ」の伊東恒久氏が担当し、物語を通したメッセージ性は制作会社が違えど変わることはない。また、本作は東映制作ということもあってか、比較的にインパクトの強い作風で、東宝制作の「愛の戦士 レインボーマン」と「ダイヤモンド・アイ」とは違った魅力がある。

本作の主人公はコンドールマン=三ツ矢一心(演:佐藤仁哉氏)。一心がコンドールマンに化身して、悪の組織モンスター一族と戦う。一心は元々、普通の人間でありながら正義のために活動する若者で、モンスター一族の手により志半ばで命を落とす。彼の志しに感銘を受けた伝説のドラゴンコンドルは一心とともに転生し、合成鳥人コンドールマンとなる。転生ということで生前の一心の記憶はない。

一心を無くした三ツ矢家はその経緯を知りつつ、コンドールマン=転生した一心をバックアップ。そして周辺人物達も正義のために献身していく。

モンスター一族

いのちをかける価値もない

それほど汚れたニッポンの

人のこころが産みだした

OP「コンドールマン

作詞 川内康範 作曲 鈴木邦彦 

唄 ヤングフラッシュ

モンスター一族は人間の欲望が産み出したモンスターであり、ボスはキングモンスター(声:飯塚昭三氏)。本拠はニューヨークの摩天楼である。基本的にモンスター一族の怪人達は人間態を持ち、さらには人間態としての個人名もある。

モンスター一族は「人類征服」の野望を掲げ、野望を達成する前に思う存分、人間を苦しめるために行動を開始した。

ゼニクレージーという怪人

ゼニクレージーはどんなヤツかというとその見た目と名の通り、金の亡者である。というか、本当にただの金の亡者なのだ。それ以外に特徴はないけれど、金の亡者という一点のみの特徴が彼のアイデンティティであり、彼の最大の魅力である。

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ゼニクレージーはOP・EDと共に登場し、本作をはじめた見た時には確実に真っ先に印象に残る。まるでコントの番組の怪人のようなビジュアルなのだ。EDの「ザ・モンスター」はモンスター一族の歌で、歌の一番はゼニクレージーの歌詞だ。制作サイドからもかなりのプッシュを受け、番組初期ではまるで幹部かのように立ち振る舞っているが、実際は幹部サラマンダー(声:大月ウルフ氏)の部下にすぎない。

ゼニクレージーは「日本ハンガー作戦」に参加し、黒井食料大臣(演:高桐真氏)として国家に進入、大臣の地位を利用して作戦を進める。

「日本ハンガー作戦」は「愛の戦士 レインボーマン」の敵組織・死ね死ね団が行ったM作戦と通じるものあり、食料の買い占めや友好国の食糧援助の輸送船を襲い、日本人を飢えさせるというものだ。

そんなゼニクレージーは上司の怪人に事あるごとに金を請求する。彼はどんな時でも金のことしか頭にないのだ。

そんなゼニクレージーは第11話「ゼニクレージー大反撃」にて退場となる。

タイトルの通り、最後には大暴れしてくれるのかと期待したが実際は違う。

彼の戦闘能力は低く、コンドールマンとの戦いではコインを投げつけるだけで、終始逃げ回ってばかり。しかも、巨大なコインとなって転がる。

そしてコンドールマンの隙をついて冷凍噴射を発するのが、必殺らしい・・・。

最後まで個性を発揮するゼニクレージー

弱さ・セコさも含めて彼らしいなと思わせてくる。強いだけが怪人ではない。

モンスター一族の怪人はクセが凄いのだが、その中でもクセの筆頭はやはりゼニクレージーだろう。

コンドールマン Vol.1 DVD ブックレットにモンスター一族のデザインについての記述があったので引用したい。

モンスター一族のデザインは、当初人間ではなく、より怪物的なスタイルの方向性が考えられていた。それまでの東映テレビ・プロが手がけたものを例に取れば『人造人間キカイダー』におけるダークロボット(怪獣ロボット)的なフォルムのモンスター(妖怪)といって良いだろう。しかし、映像作品に登場するモンスター一族は、殆どがメイク、または着ぐるみから目を見せるなど俳優を生かすよう全面的に改訂されたが、それぞれの特徴は原案から引き継いでいる。

コンドールマン Vol.1 DVD ブックレット

まさしくこれが功を奏し、モンスター一族のゼニクレージーが大抜擢されたといえる。

ゼニクレージーが現在、こんな形で脚光を浴びるのは、誠に喜ばしいことである。

 

ゼニクレージーの活躍を見届けよ!!

コンドールマン Vol.1 [DVD]

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