マサキの部屋

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タケシ発狂!!レインボーマン 第9話「タケシを狂わせろ」

引き続き、今回もレインボーマンについて語りたい。今回は主人公タケシが発狂してしまう、第9話「タケシを狂わせろ」について語る。

第9話「タケシを狂わせろ」はレインボーマンの1クール目のキャッツアイ作戦にあたり、番組開始からその過激路線はキレッキレッで、むしろ攻め過ぎている。子供番組だからといっても全く手加減はしないというストロングスタイル的姿勢であり、多少荒削りな部分もあるがそれが現在の作品としての評価に繋がっていると思う。レインボーは1年間、全くテイストが変わらず走りきった。

キャッツアイ作戦とは?

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(※画像はあくまでイメージです すべて無料の写真素材 - フリー素材のぱくたそ)

キャッツアイは人間を狂死させる恐ろしい薬である。キャッツアイを飲んだ人間はたちまち発狂し、人に掴み掛かったり、支離滅裂な言動をした後、当然死を遂げる。その死の間際、犠牲者の目が猫の目のように光る。

死ね死ね団はキャッツアイの錠剤を飲物に混入し、日本人抹殺を図った。その被害は謎の自殺という形で報道され、かなりの犠牲者を出していた。

タケシと日本人抹殺を企む死ね死ね団の出会いは第4話「マカオの殺人ショウ」で、敵組織が登場するのにここまで時間が掛かったのも珍しい。マカオ死ね死ね団と攻防を繰り広げた後、第7話「キャッツアイ作戦上陸す」において、やっと死ね死ね団の日本での活動が始まり、第8話「ひとりぼっちの戦い」では、タケシは周囲の人間に死ね死ね団の日本人抹殺の陰謀を話すが荒唐無稽だと信じてもらえず、自らに課せられた使命に苦悩する。

肩にせおった 十字架の

使命の重さに たえかねて

「ヤマトタケシの歌」 作詞 川内康範 作曲 北原じゅん 歌 安永憲自(現:水島裕) ヤングフレッシュ

まさにその通りである。劇中でもこの部分が流れていた。

そして第9話「タケシを狂わせろ」で、改めて死ね死ね団との戦いを決意したタケシが、その死ね死ね団のキャッツアイによって狂わせられるといういわば最高の皮肉であり、死ね死ね団の恐ろしさを再確認させる。

そもそもであるが、日本人を発狂死させるという恐ろしい作戦を繰り広げることが凄い。死ね死ね団の日本人に対する憎悪が本物であることが伝わってくる。やってることはまるで90年代に流行っていたオカルト系の陰謀論と同じだが、特撮番組で人種差別組織の陰謀が描かれたのは先にもレインボーマンくらいだろう。死ね死ね団はマジで"死ね死ね"団なのだ。

第9話 「タケシを狂わせろ」

脚本 伊東恒久 監督 山田健

あらすじ

死ね死ね団はタケシ抹殺を試みて失敗するが、タケシが先輩堀田の友人・北村刑事と接触したことをキャッチ。死ね死ね団は口封じのため、知らぬ間にキャッツアイをタケシに飲ませた。キャッツアイによって徐々に精神に異常をきたすタケシは堀田に精神病院に連れられる。だがその病院は死ね死ね団の息がかかっていた・・・。

本作の見所はたくさんある。まず、死ね死ね団がいかにタケシを狂わすかで、女性幹部ダイアナ(演:山吹まゆみ)率いる女性団員の華麗なるチームワークが前半を盛り上げる。タケシの尾行に始まり、喫茶店にてタケシの飲み物に立ち眩みを装ってキャッツアイを混入に成功するものの、勢い余ってグラスごと倒してしまったりと、タケシがキャッツアイを口にするまでの過程がちょっとしたサスペンス仕立ててとなっていてなかなか面白い。

本作の最大の見所、タケシがキャッツアイによって狂うシーンであるが、それだけでもレインボーマンは見る価値のある作品である。

急に振り返って「殺されてたまるか!」と叫んだり、通りすがりの女性に「母ちゃん!」と呼び止め、屋上のフェンスから身を乗り出して「おーい、魚は釣れたか!」など、タケシを演じる水谷邦久氏の熱演が凄い。敵との戦いにおいて"受けの演技"に定評があるが、狂うという事に全力で振り切っていて、思わず見入ってしまう。

タケシは死ね死ね団の息のかかった精神病院に連れて行かれるのだが、そこにはキャッツアイの進行が遅い特異体質の人間が檻に収容されている(タケシも特異体質)。だが、その人達の描写がものスゴくやばい。キャッツアイという人を狂わすというものが登場する性質上、本作は放送禁止用語が連発するので、そのヤバさに輪をかけている。攻め過ぎていろいろとアウトである。

また、堀田先輩(演:黒木進 現:小野武彦)出演シーンも多いのでそれも見所の一つであろう。次回では大活躍である。

戦闘シーンは冒頭で終了し、それ以降は全く化身しないところも本作のポイント。レインボーマンにはお約束等の予定調和が存在せず、あくまでストーリー重視なのである。

タケシはこのピンチをどうやって脱するのか?

見たことない人はご自身の目で確認してもらうとして、最後にレインボーマンのメインライター伊東恒久氏のインタビューを引用してこの記事を締めたい。なぜ、レインボーマンはここまで過激路線なのか、それついて触れてある。

人を狂わせる薬物をばら撒くとか、日本への輸入をすべて閉ざすとか、そんなことを本気で考えるミスターKの幼児性がこわいと思うんです。宗教を一度信じてしまったらそこから抜け出せない、みたいな。絵空事ではない怖さがある。

(略)

とにかく『レインボーマン』をリアルな作品をしようと思ってました。こういうドラマはそれまで無かったと思うです。だから、こういう物語をまじめにやって行きたかったですね。それに子供番組でこんなことをやっているのかと、驚かせる狙いもありましたね。

2015年10月8日インタビュー 文・構成 石井良和 愛の戦士 レインボーマン Vol.2 キャッツアイ作戦 2 冊子 より 

 

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