マサキの部屋

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レインボーマン 愛すべき主人公ヤマトタケシ

以前、愛の戦士 レインボーマンの敵組織死ね死ね団について語った。そして今回は主人公のヤマトタケシを語りたい。 レインボーマンは他の特撮番組と比べると異色であるが、それは主人公ヤマトタケシの存在が異色だからである。「愛の戦士」レインボーのヤマトタケシは最も愛すべき存在だ。

ヤマトタケシ

ヤマトタケシはぴっちりした七三分けと、水晶のように澄んだ目が特徴的な青年である。

彼こそ、レインボーマンに化身する能力を持っている。タケシは下町の黒豹というニックネームを持ち、高校レスリング会の実力者だったが血の気が多く、大会で負傷者を出し高校レスリング部を除名されてしまった。それから高校中退し、大金を稼ぐためにプロレスラーを目指すが全く通用しない。その時、インドの山奥に住む超能力者ダイバ・ダッタの存在を知り、その力を会得するために単身インドに渡った。

当時インドとパキスタンは戦争中(印パ戦争)である。彼は交戦地帯のインドにも関わらず、目的を達するためには我が身の危険など顧みない。 そんな猪突猛進な性格が災いして銃弾を浴びもしたが、ダイバと出会い一年間の修行を経て、レインボーマンの力を会得した。 それから数奇な巡り合わせで日本人抹殺を企む死ね死ね団と出会い、彼のレインボーマンとしての使命=死ね死ね団との戦いが始まる。

タケシはクセが凄い人物であるが、プロレスラーを目指したのには理由があった。妹みゆきが交通事故で左足が不自由になり、その手術代を稼ぐためである。根は優しいのだ。

そんなヤマトタケシを象徴するのが初期のEDテーマヤマトタケシの歌である。

自分のしあわせ 守りたい 僕だって人間だ 僕だって若いんだ

「ヤマトタケシの歌」 作詞 川内康範 作曲 北原じゅん 歌 安永憲自(現:水島裕) ヤングフレッシュ

本編のタケシはここまでナイーブではないが、イメージとしてはしっくりくる。そして本編のED映像は印象的で、タケシが夕暮れをバックにチンピラと格闘という非常に哀愁漂うものとなっている。

レインボーマンは不死身ではない

レインボーマンは日、月、火、水、木、金、土からなる7つの化身の超能力を持ち、様々な術を会得している。

七つの化身

ダッシュ7 太陽の化身 基本的にダッシュ7に化身してから状況に応じて他の化身にする。だがダッシュ7に化身なくとも他の化身に化身することは可能。

ダッシュ1 月の化身

ダッシュ2 火の化身

ダッシュ3 水の化身

ダッシュ4 草木の化身

ダッシュ5 黄金の化身

ダッシュ6 土の化身

だがその能力にも限界がある。力を使い果たすとヨガの眠りという、5時間の仮死状態になって力を蓄えなければならない。さらには敵の攻撃を受けて負傷することも多々ある。レインボーマンは不死身のヒーローではない。

タケシは戦うことで人間として大きく成長ていくが、敵の死ね死ね団は強大な悪の組織で、潰しても潰しても手を替え品を替えて挑戦してくる。その戦いの中でタケシの周辺人物が犠牲となり、タケシは己の無力さを痛感する。また、家族と恋人・淑江との間で揺れ、レインボーマンとしての使命に苦悩する場面も多々あった。

タケシは家族と淑江に自らがレインボーマンではあるとは明かさず、「レインボーマンと共に死ね死ね団と戦っている」と説明している。自身がレインボーマンである事を明かさない理由は不明だが、淑江にはレインボーマンとしての本音を吐いたことがある。そこにタケシ=レインボーマンの全てが集約されていると思う。

レインボーマンは宇宙から来たスーパーマンじゃないんだ。ロボットでもサイボーグでもないんだ。レインボーマンは人間なんだ。力の限り生きている人間なんだ。

第35話 「姿なき黒い手」より

やはりレインボーマンは不死身ではない、しかもできることにも限りがあるということだろう。

愛すべき主人公 ヤマトタケシ

ヤマトタケシは自らに課せられた使命に葛藤し、時に戦いの痛みを感じるという非常に人間味のある主人公として描かれた。劇中ではその人間味が人を惹きつけるのか、ヤッパの鉄というやくざを更生させ、兄貴として慕われる。

ヤマトタケシを演じたのは水谷邦久氏。現在は俳優業を引退されているが非常に存在感のある演技で、ヤマトタケシは強烈なインパクトを放つと同時に、どこか親しみを感じるキャラクターとなった。さらにはレインボーマン太陽の化身・ダッシュ7も水谷邦久氏が演じている。ダッシュ7のコスチュームは目が露出する構造で水谷邦久氏の澄んだ目が映えている。その目はアクションシーンやシリアスなシーンにおいて重要な役割を果たしていた。目から伝わるあらゆる感情・・・、それがレインボーマンの特徴でもある。また、敵の攻撃を受けた時のうめき声がいかにも苦しそうで、一度聞いたらなかなか忘れることができない。聴き慣れていくとある種の魅力を感じてくる。

サイボーグ軍団編・第43話ではなんと、水谷邦久氏がヤマトタケシとしてヤマトタケシの歌を唄っている!!4クール目になり、レインボーマンという作品がフィナーレに向かう中、ヤマトタケシの歌を唄う水谷邦久氏が見られるというのはとても感慨深い。

愛の戦士 レインボーマンは今でも多くの人に支持される作品である。インパクトのある作風、個性的な設定等の様々な魅力を持ち、作品を通したメッセージは現在の日本を予見していたと言われている。2016年には廉価盤DVDが発売された。 もし主人公であるヤマトタケシに会いたいと思ったなら是非、愛の戦士 レインボーマンを見てほしい。

愛の戦士レインボーマンVOL.1 [DVD]

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  • 発売日: 2016/01/20
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愛の戦士レインボーマンVOL.8 [DVD]

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  • 発売日: 2016/01/20
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